何者にもなれないぼくたちは

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【2019秋冬旅】ドイツ・ベルリンのミュージアム島へ

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ミュージアム島。ドイツ語でムゼウムスインゼル(Museumsinsel)、博物館島とも呼ばれる。

最初、ミュージアム島と聞いたとき、ぽかぽかと陽光ふり注ぐ静かな孤島を想像したけど、ふつうに街中にあってビックリした。島といっても、川の中洲らしい。
思ったほど島らしくはなかったが、築100年を超えるような名建築ばかりが肩を寄せて立ち並ぶ様は圧巻の一言。外観だけでなく、所蔵品も至宝ぞろいで見ごたえがある。

 

新博物館
Neues Museum

まっさきに向かったのは新博物館。エジプトの出土品を主として収蔵している。
世界ふしぎ発見や記憶を遡れば遊戯王と幼少の頃から眺め続けた、神秘のベールに包まれた遠い地、遠い時代の文化に浪漫は尽きない。

ズラーっと並ぶ石棺に、奥にはパピルス。ちょうど出国前のふしぎ発見でパピルスが軽く取り上げられていたので、興奮。

はっきりと色が残っている壁画も。古代エジプトの絵が、どうして顔が横で、身体が正面を向いているのかはわかっていない。立体を立体のまま図化する技法が編み出されていなかったとか、宗教的な理由、誰がかいても均一になるようにフォーマット化されたとも言われている。
優美な線を描く「ネフェルティティの胸像」や、古代エジプト芸術の他に「ベルリンの黄金の帽子(Berliner Goldhut)」を始めとするドイツ先史の品々も所蔵されている。

 

 

旧ナショナルギャラリー
Alte National Gallerie

 

古典やロマン主義、印象派、近代の作品を所蔵する美術館。ベックリンの「死の島」なんかがある。

ふだん行く展覧会は国内(愛知県美術館か名古屋市美術館)の印象派やポスト印象派、特定の画家にフォーカスを当てた「見やすい」ものばかりなので、本場で西洋絵画を見るのは初めて。ふだんも下調べしないけど、テーマが絞ってあったり解説文がついているので、何となくこういう作品だってわかる。だけど旧ナショナルギャラリーにはドイツの近代からロマン主義とふだん見かけない作品がズラーっと並んでいるから、どういう背景があって、どういう系統に当てはまって、何を描きたかったんだろうと、流して見ているにも関わらず脳がフル回転して疲れる。絵を見て脳に汗かくことがあまりなかったから、良い経験。

 

暗澹たる作品が好きなので、「死の島」やカスパー・ダーヴィド・フリードリヒの作品に惹かれた。

 

 

ボーテ博物館
Bode Museum

ミュージアム島のアイコンにもなっている、ドーム状の屋根が特徴の博物館。
キリスト教ゆかりの美術品が多く、どの逸話や人物をモチーフにしているんだろうと旧ナショナルギャラリー以上に脳に汗をかいていた。

キリスト教の知識はほぼ聖☆おにいさんからです。

 

 

旧博物館
Altes Museum

ギリシア・アテネの遺跡をモチーフにした柱廊(ストア)が特徴。
理性(ロゴス)で、怒りや恐怖といった情念(パトス)を克服しようとしたストア派は、ストアで講義を行っていたことから、その名がつけらけた。ぼくはストアやピロティみたいな風が流れる半屋外のようなところが好きで、夏なんかはよくアイスを片手にブラブラしてたから、少し身近に感じられる。
所蔵品もギリシアの彫刻を多く持っている。

 

 

ペルガモン博物館
Pergamon Museum

入り口が見つからずに迷っていたら、新設されたジェームズ・ジモン・ギャラリーの中に入り口があった。

バビロニアのイシュタール門(ゲートオブバビロン)やミレトスの市場門など、古代の大規模な出土品を展示している。ゼウスの大祭壇も見たかったけど、修繕中で見れず・・・(2020年展示再開予定)

室内で各地の名跡が見れるのは圧巻だが、土着なものは、光や気候といった風土の中で見た方が感慨深いなと思わなくもない。

 

 

ジェームズ・ジモン・ギャラリー
James Simon Galerie

新博物館の裏手に真新しい建物が建っている。
2019年7月に完成し、ネフェルティティの胸像の発掘に出資したパトロンの名を冠した、この建物は博物館島のビジターセンターの役割を担っている。
チケット販売所やクローク(手荷物預かり所)はもちろん、島内の博物館すべてのミュージアムグッズを扱うショップやカフェもある。

ペルガモン博物館と新博物館の入り口も担っており、将来的にはすべての博物館をつなぐ計画もあるそうだ。

新・旧博物館のストアから着想を得たという建築は、直線的でコンクリートやガラスを多用し、重厚さとモダンな軽さを併せ持っている。
展示スペースもあり、石膏像のコレクションが展示されていた。

(ポンペイの火砕流に埋もれた市民の石膏像)

 

 

チケット

ガイド本やいろんなサイトでまとめられているので、ここでは割愛するが、博物館島の施設に入るには入場料がかかる。
博物館島専用の1日券やベルリンの定番スポットに入れるものなど色々あるが、ぼくは公立の博物館に3日間入り放題のミュージアムパス(€29.00 / 学割€14.50)を購入した。
現地でも買えるがすごい混雑だったので(入場の列かと思って並んだら、チケットの列だった)、ネットや空港の販売所で買っていくと便利。

www.visitberlin.de

 

 

www.smb.museum